|受賞作品|審査員講評|
東京ガス賞(関東)
「口|炉」
日本大学大学院 理工学研究科 建築学専攻
居波 宏和/的場 弘之/渡邊 貴通
日本人の生活の原風景である「囲炉裏」を、家族の新しい集合形態として現代の住まいで再定義を試みた点に好感が持てる。現代版の囲炉裏としてキッチンを位置づけ、暮らしの日常にある「火」を生活の中心に配している。そこを基点に家族の生活行為が集積する機能構成が面白い。また、囲炉裏の価値として、料理の火の熱の「あたたかさ」や「風の動き」を積極的に環境に取り入れようとする意欲も評価できる。