プレ審査講評

(関西部会)

今回のプレ審査に於いて、北海道から九州に至る幅広い地域より多くの学生の方々(26の大学・学科・研究室より106名<Bコースを除く>)に積極的に参加頂いたことや、新型インフルエンザで作業環境の悪い中、諦めずに挑んで頂いたことを幹事会として大変喜んでいる。

プレ審査では、審査基準として(1)問題意識 (2)着眼点 (3)テーマに沿っているか (4)オリジナリティ(創造性)(5)実現性 (6)プレゼン力 (7)今後の展開等を上げ、総合的に検討し、審査を行った。

学生らしいユニークな発想が見られた作品、仕上がりのイメージや思いが伝わってくる作品が見られた半面、抽象的で何を伝えたいかが解からない作品や、エコというテーマから離れてしまっている作品も見受けられた。又、プランターや菜園など、「エコ=緑=植物を育てる」という既存の発想から抜け出せていない提案も目立ち、エコデザイン、エコ技術とは何であるかを再認識すると共に、これらをこの先どのように伝えていくかということは、教育現場としての課題でもあると感じた。

通常のデザインコンペと違い、原寸大モデル制作を行うことを前提としている本コンペでは、「実現性」は是非押さえて頂きたいポイントである。

「プレゼン力」にもはっきりと差が見られ、コンセプトシート1枚とは言え、自分の主張や構想を伝える大切な手段であり、相手に伝えたいという気持ちを大切にして頂きたい。

作品を進化させていく為に、段階を踏んだコンペ形式がとられているので、プレ審査では、今後の展開に期待し、視点を変えれば良くなりそうな作品や、コメントセッション後の展開に期待できる作品に関しても合格とした。

今後も世の中へのアンテナを張り、既に存在しているデザインかどうか、その提案が本当にエコなのかどうかの検証作業を怠らないで欲しい。オリジナリティ溢れる素晴らしい作品が1次審査に提出されることを熱望している。

幹事会代表 福原成雄

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